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千代田区役所本庁舎

 東京都千代田区立小中学校へ区外から通う越境入学で、元区議会議長が仲介して不正な申請があった問題について、同区教育委員会は26日の区議会定例会で「適正に事務手続きが行われている」と答弁し、区の直接の関与を否定した。立憲民主党の岩田一仁氏の一般質問に答えた。

 この問題は朝日新聞の8月の報道で明らかになった。

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 複数の関係者によると、嶋崎秀彦・元区議会議長(64)が2020年、江東区の保護者から子どもを千代田区立中に入学させたいとの相談を受け、保護者の勤務先が千代田区にあるよう装う就労証明書の作成を自身の支援者に依頼。保護者は越境入学の基準を満たす資料として証明書を区教委に提出し、元議長は区教委幹部らに働きかけた。越境入学は認められ、元議長は保護者から金品を受け取ったという。

「元議長がそういう行いをしたと考えている」区幹部が答弁

 この関係者らによると、元議…

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